初心者でも簡単!貼ってはがせる壁紙シートで壁を一面だけ変えるDIY事例
壁一面を変えるだけで、部屋の印象は劇的に変わります
部屋の雰囲気を変えたいけれど、大がかりなリノベーションは難しいと感じている方は多いかもしれません。壁のDIYは効果が大きい一方、手間がかかったり、失敗が心配だったりするイメージがあるのではないでしょうか。
今回ご紹介する事例は、そんな壁のDIYを「貼ってはがせる壁紙シート」を使って、手軽に実現したものです。壁の一面だけを変えることで、空間にアクセントが生まれ、まるでカフェのようなおしゃれな雰囲気に生まれ変わりました。賃貸住宅にお住まいの方でも挑戦しやすい方法です。
Before:単調だった壁が抱えていた課題
DIYを行う前の壁は、一般的な白いビニールクロスでした。清潔感はあるものの、良くも悪くも特徴がなく、部屋全体の印象が平坦に感じられました。オンライン会議の背景などに映り込む場所でもあり、もう少し個性が欲しい、見ていて気分が上がるような空間にしたいという思いがありました。
全面の張り替えは技術的にも費用的にもハードルが高く、また将来引っ越す可能性も考えると、原状回復が容易な方法を選ぶ必要がありました。
DIYのプロセス:貼ってはがせる壁紙シートの選び方と貼り方
この事例で選ばれたのは、貼ってはがせるタイプの壁紙シートです。一般的な壁紙と異なり、裏面が粘着シールになっており、特別な道具や技術がなくても比較的簡単に貼り付けることができます。また、不要になった際や貼り間違えた場合も、きれいにはがせるのが最大の特長です。
使用した主な材料と道具
- 貼ってはがせる壁紙シート: 事例では、木目調のデザインが選ばれました。部屋の雰囲気に合わせて、レンガ調、コンクリート調、シンプルな柄物など、様々なデザインがあります。必要な壁の面積を事前に測り、少し余裕を持って購入します。
- カッターナイフ: シートの切断や余分な部分を切り取るために使用します。刃は新しいものを使うとスムーズに作業できます。
- 定規: シートを直線にカットしたり、サイズを測ったりするのに使います。
- スキージー(またはヘラ): シートを貼る際に、空気やシワを抜きながら密着させるために使用します。専用のものでなくても、表面が平らで適度に硬さのあるもの(プラスチックのカードなど)で代用できる場合もあります。
- メジャー: 壁のサイズやシートをカットする寸法を正確に測るために必須です。
- 鉛筆: シートの裏にカット線を引く際に使用します。
基本的な手順概要
- 壁の準備: 貼る場所のホコリや汚れをきれいに拭き取ります。凹凸が大きい壁面や、特殊な表面の壁には適さない場合があるので、事前に確認が必要です。
- 採寸とカット: 壁の高さと幅を正確に測り、必要なシートの枚数と寸法を確認します。シートを壁の高さに合わせてカットしますが、上下に数センチの余裕を持たせておくと安心です。柄物を選ぶ場合は、柄合わせも考慮してカットします。
- 貼り付け開始: 壁の上端からシートを貼り始めます。裏紙を一度に全て剥がさず、少しずつ剥がしながら貼っていくのがポイントです。最初の1枚を垂直に貼ることが、その後の作業の仕上がりに大きく影響します。水平器などを使って垂直を確認すると良いでしょう。
- 空気を抜く: シートを壁に密着させながら、中心から外側に向かってスキージーで空気を丁寧に押し出していきます。気泡が入ってしまった場合は、一度剥がして貼り直すことができるのが、このシートのメリットです。
- 次のシートを貼る: 2枚目以降は、1枚目のシートの端に少し重ねるようにして貼り進めるか、突きつけで貼るか、シートの仕様に従います。柄合わせがある場合は、柄が自然につながるように調整します。
- 余分な部分をカット: 壁の下端や端部、コンセント周りなどで余分になったシートは、カッターナイフと定規を使って丁寧に切り取ります。
初心者・低予算で実現するためのポイント
- 小面積から始める: まずは一面だけ、あるいは小さなスペースから挑戦することで、全体の難易度とコストを抑えられます。
- 柄合わせの不要なデザインを選ぶ: 初心者の方は、無地や木目調など、柄合わせが必要ないデザインを選ぶと、カットや貼り付けの際の負担が減ります。
- 良いスキージーを使う: 付属していない場合は、ホームセンターなどで購入できる数百円程度のスキージーがあると、空気抜きが格段に楽になり、仕上がりもきれいになります。
- 焦らず、丁寧に: 特に最初の1枚の貼り付けと、空気抜きは仕上がりを左右します。多少時間がかかっても、急がず丁寧に進めることが失敗を防ぐ鍵です。
- 貼り直しを恐れない: 貼ってはがせるタイプなので、多少のズレや気泡は貼り直して修正できます。この安心感が、初心者には心強いです。
苦労した点とその乗り越え方
事例では、特に広い面を一人で貼る際に、シートが壁に張り付いてしまわないように扱うのが少し難しかったようです。しかし、裏紙を剥がす量を最小限にし、上から少しずつ貼り進める方法を徹底することで、スムーズに作業を進めることができました。また、気泡が入った際も、落ち着いてその部分だけ剥がして貼り直すことで対応できました。
After:アクセントクロスがもたらした変化
DIYが完了した壁は、以前とは全く異なる表情を見せています。選んだ木目調のシートは、部屋に温かみと自然なアクセントを加えました。単調だった空間に奥行きが生まれ、おしゃれなカフェやワークスペースのような雰囲気に近づきました。
この一面の壁が変わっただけで、部屋全体の印象がぐっと引き締まり、居心地の良さが向上しました。視覚的な変化は大きく、日常の中で目にするたびに気分が上がるようになったとのことです。オンライン会議の背景としても映えるようになり、満足度は非常に高い結果となりました。
まとめ:手軽な壁のDIYで暮らしをアップデート
貼ってはがせる壁紙シートを使った壁の一面DIYは、大がかりな工事なしに部屋の印象を劇的に変えることができる有効な手段です。初心者の方でも比較的簡単に挑戦でき、予算も抑えられます。
この事例のように、壁の一面を変えるだけでも、空間にアクセントが生まれ、毎日を過ごす場所がより快適で豊かなものになります。部屋の雰囲気を少し変えてみたい、でも難しそうと躊躇している方は、まず貼ってはがせる壁紙シートを使った一面DIYから始めてみるのはいかがでしょうか。小さな一歩が、理想の空間への大きな変化をもたらすかもしれません。