DIYリノベ事例集

殺風景な壁が見違える!モルタル風ペイントで手軽にカフェ風空間DIY事例

Tags: モルタル風, ペイントDIY, 壁DIY, アクセントウォール, カフェ風, 初心者向けDIY

殺風景な壁が手軽にカフェ風空間へ

お部屋の壁は、広い面積を占めるだけに空間の印象を大きく左右します。しかし、全面をリフォームするのは大変ですし、費用もかかります。そこでおすすめしたいのが、壁の一部分だけを手軽にリメイクするDIYです。

今回は、殺風景だった壁の一角を、トレンドのモルタル風にペイントすることで、おしゃれなカフェ風空間へと生まれ変わらせた事例をご紹介します。特別な技術は不要で、初心者の方でも取り組みやすい内容です。

Before:アクセントのないシンプルな壁

リノベーション前の壁は、ごく一般的な白いクロス貼りの状態でした。清潔感はありますが、どこか味気なく、置いている家具や雑貨も埋もれて見えてしまう印象でした。特にこの事例では、小さなニッチ(飾り棚)があるものの、周囲の壁と同じ白いクロスであるため、せっかくのスペースが活かしきれていませんでした。

「このスペースをもっと印象的にしたい」「飾り付けが映えるような背景が欲しい」というのが、DIYのきっかけでした。しかし、壁全体を変えるのは難しく、予算も抑えたいという希望がありました。

DIYプロセス:初心者でも挑戦しやすいモルタル風ペイント

この事例では、壁の一角をモルタル風の質感に仕上げるため、専用のペイント材を使用しました。難しい左官技術は必要なく、ペイント感覚で塗れるタイプの材料を選んでいます。

使用した材料・道具

基本的な手順

  1. 養生: ペイントしない部分や床が汚れないように、マスキングテープと養生シートでしっかりと覆います。特に壁と床の境目や、隣接する壁、コンセントなどを丁寧に養生することが仕上がりに大きく影響します。
  2. 下地処理(必要な場合): クロスの上から塗る場合など、下地の種類によってはプライマー(下塗り材)が必要なことがあります。使用するペイント材の説明書を確認し、必要であれば塗布して十分に乾燥させます。この事例では、比較的状態の良いクロスだったため、プライマーは省略しています。
  3. ペイント材の塗布: ペイント材を少量コテやヘラに取り、壁に塗り広げていきます。一度に厚塗りせず、薄く塗り重ねるのがコツです。
  4. 模様付け: 塗料が乾ききる前に、コテやヘラを使って表面に軽くパターンをつけます。なでるように、または軽く叩くように塗料を動かすことで、自然なモルタル風の質感が生まれます。難しく考えず、ランダムに模様をつけるのがポイントです。多少の塗りムラが、かえって本物らしい風合いになります。
  5. 乾燥: 説明書に従って、十分に乾燥させます。重ね塗りする場合は、完全に乾いてから行います。
  6. 仕上げ: 乾燥後、必要であればサンドペーパーで軽く表面を整えます。この事例では、ざらつき感を残したかったため、やすりがけはしていません。

初心者・低予算で実現するためのポイント

After:カフェのような落ち着く空間に変化

モルタル風ペイントを施した壁は、Beforeの白い壁とは全く違う表情を見せています。無機質でありながら温かみも感じさせるモルタル風の質感が、空間に落ち着きと深みを与えています。

特にニッチ部分は、まるでギャラリーの一角のように生まれ変わりました。以前は埋もれがちだったお気に入りの雑貨やグリーンが、モルタル風の背景によって引き立てられ、より魅力的に見えるようになりました。

部屋全体の雰囲気も、どこかカフェのようなおしゃれな空間へと変化しました。以前は単調だった壁にアクセントができたことで、空間にメリハリが生まれ、居心地の良さが格段に向上しました。作業自体は数時間で終わりましたが、得られた変化は想像以上でした。

まとめ

壁の一角をモルタル風にペイントするDIYは、広い面積をリフォームすることなく、手軽に空間の印象を大きく変えられる有効な手段です。難しい専門技術は不要で、適切な材料を選び、丁寧な養生と基本的な手順を守れば、初心者の方でも理想の質感を実現できます。

「壁に変化をつけたいけれど、何から始めて良いか分からない」「大がかりなことは難しそう」と感じている方にこそ、ぜひ挑戦していただきたいDIYです。お気に入りの空間を作る第一歩として、壁の一角リメイクに挑戦してみてはいかがでしょうか。