襖を洋風ドア風に!リメイクシートで手軽に変えるDIY事例
和室の襖が部屋の印象を左右する
古い和室の襖は、部屋全体の雰囲気を大きく左右する要素の一つです。砂壁や畳は残したいけれど、襖だけは今のインテリアに合わせたい、あるいは和室を洋室のように使いたい場合に、襖の存在感が課題となることがあります。専門業者に依頼すると費用がかかるため、DIYで手軽に印象を変えられないか、と考えている方もいるかもしれません。
BEFORE: 既存の襖と部屋の課題
この事例の対象となったのは、一般的な和室にある、昔ながらの襖です。素材は紙や布で、デザインも伝統的なものが多く、モダンな家具や雑貨を置いてもどこかチグハグな印象がありました。特に、部屋全体をもう少し明るく、開放的な雰囲気にしたいという希望に対して、襖の存在が重たく感じられる状態でした。
DIYプロセス:リメイクシートで洋風ドアに変身させる
今回のDIYでは、襖を「洋風の室内ドア」のように見せることを目指しました。特別な工具や技術は必要なく、ホームセンターや100円ショップでも手に入る材料で実現できます。
使用した主な材料と道具
- リメイクシート(木目調や単色など、イメージに合ったもの)
- カッターナイフ
- ヘラ(スキージー)
- メジャー
- マスキングテープ
- 布(襖表面の拭き取り用)
- 必要に応じて:デザインに合わせた取っ手やモールディング
手順の概要
- 準備: 襖を取り外し、表面のホコリや汚れを布で拭き取ります。
- 採寸とカット: 襖の貼り付け面に合うようにリメイクシートを採寸し、少し大きめにカッターでカットします。複数枚に分けて貼る場合は、柄合わせを考慮します。
- 貼り付け: リメイクシートの裏紙を少しずつ剥がしながら、襖の端から慎重に貼り付けていきます。空気が入らないように、ヘラを使って中心から外側に向かってしっかりと押さえつけながら進めます。
- 余分な部分の処理: 貼り付けが終わったら、襖の縁に沿って余分なシートをカッターで切り落とします。
- デザインの追加(任意): ドアらしさを出すために、細い木材(モールディング)をシートの上から貼り付けたり、好みの取っ手を取り付けたりします。
初心者でも取り組みやすいポイントと工夫
- 剥がせるタイプを選ぶ: 賃貸物件や、失敗が心配な場合は、貼ってはがせるタイプのリメイクシートを選ぶと安心です。
- 広い面は分割して貼る: 一度に大きなシートを貼るのが難しい場合は、数枚に分割して貼ることで作業が格段に楽になります。分割線にモールディングを貼ると、デザインの一部として自然に見せることも可能です。
- 空気抜きは丁寧に: シートと襖の間に空気が入ると見た目が悪くなります。ヘラを使ってしっかり空気を抜きながら貼り進めることが重要です。小さな気泡は針で穴を開けて抜くこともできます。
- 低予算で実現: 高価な木材や塗装ではなく、リメイクシートを使うことで材料費を抑えられます。100円ショップのリメイクシートでも、貼る面積が小さければ十分に活用できます。
苦労した点
特に大きな襖の場合、シートの貼り付け中にずれてしまったり、大きな空気が入ってしまったりすることがありました。この時は、一度剥がしてやり直す勇気が必要です。また、襖の縁の処理はカッターの刃をこまめに交換しながら慎重に行う必要がありました。
AFTER: 洋風ドアに生まれ変わった襖
DIYの結果、古い襖はまるで本物の洋風ドアのような見た目に生まれ変わりました。選んだ木目調のリメイクシートとシンプルな取っ手のおかげで、部屋全体が明るく、開放的な印象になりました。和室でありながら、モダンな家具とも自然に調和するようになり、来客時にも自信を持って部屋を見せられるようになりました。
まとめ
襖のリメイクは、特別な工具や技術がなくても、リメイクシートを使うことで手軽に部屋の雰囲気を大きく変えることができるDIYです。剥がせるタイプを選べば、失敗を恐れずに挑戦できますし、予算も比較的抑えられます。古い襖が気になっている方は、ぜひこの方法で部屋の印象を変えてみてはいかがでしょうか。きっと、「自分にもできた」という喜びと、生まれ変わった部屋への満足感を得られるはずです。