毎日見る場所がおしゃれに!インターホンカバーを簡単DIYで見違える事例
毎日目にする場所を、もっとお気に入りに
家の中で毎日必ず目にする場所の一つに、インターホンがあります。生活に欠かせないものですが、本体やカバーのデザインは画一的で、お部屋のインテリアから浮いてしまっていると感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の事例は、そんな地味なインターホンカバーを、手軽なDIYでおしゃれなインテリアの一部に変身させたアイデアです。小さな変化ですが、毎日目にするたびに気分が上がる、そんな満足感が得られるリノベーションをご紹介します。
Before:生活感が出てしまうインターホンカバー
リノベーション前のインターホンカバーは、一般的なプラスチック製のものでした。機能的ではあるものの、壁の色とも馴染まず、良く言えばシンプル、正直なところ少し味気ない印象です。玄関やリビングなど、人目につきやすい場所に設置されていることも多く、このインターホンカバーが空間全体の雰囲気を損ねていると感じていました。
大掛かりな工事で場所を移動させたり、本体を交換したりすることは難しいため、既存のインターホンカバーを活かしつつ、いかにしておしゃれに見せるかが課題でした。
DIYのプロセス:プチプラ材料で手軽にカバーを作成
この事例では、既存のインターホンカバーの上に被せる形の新しいカバーをDIYしました。
使用した主な材料・道具
- 薄い木材(100円ショップやホームセンターで手に入る端材など)
- 木工用ボンド または 小さな釘・ネジ
- ノコギリ または カッター(木材による)
- サンドペーパー(紙やすり)
- 水性塗料(お好みの色、またはワックス・ニスなど)
- ハケ または スポンジ
- 取り付け用両面テープ または 細いネジ
材料は、ホームセンターや100円ショップで手軽に揃えられるものばかりです。特に木材は、集成材の端材やMDF材など、安価で加工しやすいものが適しています。
基本的な手順
- 採寸: 既存のインターホンカバーのサイズを正確に測ります。高さ、幅、奥行きを測り、新しいカバーがすっぽり被るようなサイズで設計図を考えます。インターホン本体のボタンや画面の位置も確認し、操作の邪魔にならないように開口部を設けるか、ゆとりを持たせるかを検討します。
- 木材カット: 測ったサイズに合わせて木材をカットします。直線カットであれば、ホームセンターのカットサービスを利用すると正確で楽です。手ノコギリやカッターでカットする場合は、定規をしっかり当てて慎重に作業します。
- 組み立て: カットした木材を箱状に組み立てます。木工用ボンドを使用する場合は、しっかりと乾燥させます。より強度を出す場合は、小さな釘や木ネジを使用します。角を合わせるのが難しい場合は、L字金具などで補強することも可能です。
- 表面処理: 組み立てたカバーの表面をサンドペーパーで軽く研磨し、滑らかにします。こうすることで、塗料のノリが良くなります。
- 塗装: 好みの水性塗料で塗装します。木目を活かしたい場合は、クリアニスやワックスがおすすめです。何度かに分けて薄く塗り重ねると、ムラなく綺麗に仕上がります。乾燥時間には注意が必要です。
- 取り付け: 塗装が完全に乾いたら、既存のインターホンカバーに被せるように設置します。壁に直接固定するのが難しい場合や賃貸の場合は、強力な両面テープで固定する方法が手軽です。よりしっかり固定したい場合は、目立たない箇所から細いネジで壁に固定する方法もあります。
初心者でも取り組みやすいポイント
- 小さな範囲: リノベーションする範囲が狭いため、材料費が安く済み、作業時間も比較的短時間で済みます。
- シンプルな形状: 四角い箱状であれば、木材のカットや組み立てが比較的簡単です。
- 塗装で印象激変: 木材の色や質感を変えるだけで、地味だったインターホンカバーがおしゃれなインテリアアイテムになります。好きな色に塗ったり、アンティーク風に加工したりと、アレンジの幅も広いです。
- 失敗しても大丈夫: 小さなパーツなので、万が一失敗しても材料の損失が少なく、やり直しが容易です。
工夫と苦労した点
最も気を遣ったのは、採寸と木材のカットでした。インターホン本体にぴったり合うように、数ミリ単位の調整が必要になります。また、ボンドで接着する際は、ズレないようにマスキングテープで固定したり、重しを乗せたりして乾燥させる工程が重要です。塗装では、角の部分に塗料が溜まらないように、薄く丁寧に塗ることを心がけました。
After:空間に馴染むおしゃれなアクセントに
DIY後のインターホンカバーは、温かみのある木製カバーになりました。壁の色や周囲のインテリアに合わせて塗装したことで、地味だったインターホンが見事に空間に馴染んでいます。
以前は生活感が出てしまっていた場所が、今ではまるでおしゃれなカフェにあるような、インテリアのアクセントになっています。来客時も、無機質なインターホン本体が隠れているため、玄関周りの印象がぐっとおしゃれになりました。毎日目にするたびに、自分で作ったものが空間に調和していることに満足感を感じます。
操作性にも問題なく、ボタンや画面も以前と変わらず使用できています。小さなインターホンカバー一つを変えただけですが、その場所を通るたびに感じる心地よさは、想像以上に大きなものでした。
まとめ:小さなDIYで日常を心地よく
インターホンカバーのDIYは、面積が小さく、比較的少ない材料と簡単な手順で実現できるリノベーション事例です。初心者の方でも挑戦しやすく、失敗のリスクも少ないため、「まずは小さな場所からDIYを始めてみたい」という方におすすめです。
地味だった日常の風景が、少し手を加えるだけで見違えるほどおしゃれになり、毎日の暮らしに小さな喜びを運んでくれます。今回の事例を参考に、ぜひご自宅のインターホンカバーも心地よい空間の一部に変えてみませんか。小さな成功体験が、きっと次のDIYへの一歩となるはずです。