部屋の印象が見違える!既存の木製窓枠をリメイクシートで簡単DIY事例
地味な窓枠が部屋の雰囲気を左右する
お部屋の壁紙や家具をこだわって選んでも、窓枠の色が古かったり、部屋の雰囲気に合っていなかったりすると、どこか垢抜けない印象になってしまうことがあります。特に古い木製の窓枠は、色あせや傷が目立ちやすく、部屋全体を暗く見せてしまう原因になることも少なくありません。
この事例では、そんな既存の木製窓枠を、手軽なリメイクシートを使って見違えるほどおしゃれに変身させた方法をご紹介します。大がかりな工事は不要で、DIY初心者の方でも挑戦しやすい事例です。
Before:部屋に馴染まない古い木製窓枠
リノベーション前の窓枠は、長年の使用により色がくすみ、傷もいくつか見られる状態でした。部屋の壁紙は比較的新しかったのですが、窓枠だけが浮いたような印象で、部屋全体の明るさや雰囲気を損ねていました。
木製のため温かみはあるのですが、色が濃くやや圧迫感があり、もっと部屋を広く明るく見せたいというイメージとはかけ離れていました。
DIYプロセス:リメイクシートで手軽にチェンジ
この窓枠を部屋の雰囲気に合う明るい色に変えるため、リメイクシートを選びました。ペイントも選択肢としてはありましたが、養生や乾燥の手間、そして何より初心者にとって綺麗に仕上げる難易度を考慮し、今回は「貼るだけ」で印象が変わるリメイクシートを採用しました。
使用した材料と道具
- リメイクシート: 今回は木目調の明るいカラーを選びました。貼りたい窓枠の幅や長さを測り、少し余裕を持った量を用意します。初心者の方は、空気抜けしやすい加工がされているものや、厚みがあって貼りやすいものがおすすめです。
- カッターナイフ: シートのカットに使用します。新しい刃を使うと綺麗に切れます。
- スキージー(ヘラ): シートを貼る際に空気やシワを抜くために使います。専用のものでなくても、固めのカードなどで代用できる場合もあります。
- 定規、メジャー: 採寸やシートをカットする際に必要です。
- ハサミ: シートの大まかなカットや、角の部分に切り込みを入れる際に使用します。
- マイクロファイバークロスなど: 事前の窓枠の掃除に使います。
基本的な手順
- 窓枠の掃除: 窓枠表面のホコリや汚れをしっかりと拭き取ります。油汚れなどがあるとシートの粘着力が弱まるため、必要であれば中性洗剤などを薄めたもので拭き、しっかり乾燥させます。
- 採寸とシートのカット: 貼る面の寸法を正確に測ります。リメイクシートは貼る面よりも少し大きめに(1cm程度)カットすると、端の処理がしやすくなります。窓枠は複数の面に分かれていることが多いので、それぞれの面に合ったサイズにカットします。
- シートの貼り付け: シートの裏紙を少しずつ剥がしながら、窓枠に貼り付けていきます。シートの中央から外側に向かってスキージーを使い、空気を抜きながら圧着していくのがポイントです。一度に広範囲を貼ろうとせず、少しずつ進めるのが失敗を防ぐコツです。
- 角や端の処理: 窓枠の角の部分は、シートに切り込みを入れると綺麗に折り返して貼ることができます。余分なシートは、カッターナイフと定規を使って窓枠のラインに沿って丁寧に切り落とします。カッターの刃は切れ味が落ちるとシートが破れたり毛羽立ったりしやすいので、こまめに新しい刃に交換することをおすすめします。
- 最終確認: 全て貼り終えたら、シートが浮いている箇所がないか確認し、スキージーで再度しっかり圧着します。
初心者でも取り組みやすいポイント・工夫
- 小さな面から挑戦: 窓枠は細かく区切られているため、比較的短い部分や目立たない部分から練習として貼ってみると良いでしょう。
- 空気抜きを丁寧に: シートの仕上がりは空気抜きにかかっています。スキージーを一定方向に動かし、根気強く空気を出していくことで、シワや浮きを防げます。
- カッターの刃を惜しまない: 切れの悪い刃は仕上がりを悪くするだけでなく、力が必要になるため危険も伴います。常に新しい、よく切れる刃を使うことが大切です。
- 貼り直しができるシートを選ぶ: 初心者の方は、一度貼っても剥がして貼り直しができるタイプのリメイクシートを選ぶと、失敗してもやり直しがきくため安心です。
After:明るく洗練された窓辺に
リメイクシートを貼り終えた窓枠は、Beforeとは全く異なる明るく清潔感のある印象に生まれ変わりました。選んだリメイクシートの色が部屋の壁紙やフローリングの色と調和し、窓辺が部屋全体に馴染むようになりました。
古い木製窓枠のくすみがなくなり、窓から入る光が反射して部屋がより明るく感じられます。また、新しいシートの質感によって、空間全体がモダンで洗練された雰囲気になりました。
窓枠一つが変わっただけですが、部屋に入ったときの印象が劇的に向上し、視界に入るたびに満足感が得られるようになりました。DIYにかかった費用も、リメイクシート代だけで済んだため、予算を大幅に抑えることができました。
まとめ:小さな場所から始めるDIYの可能性
窓枠のような小さな部分のDIYでも、選ぶ素材や色によって部屋全体の印象を大きく変えることができます。今回の事例のようにリメイクシートを使えば、特別な技術や多くの道具がなくても、手軽にそして低予算で理想の空間に近づけることが可能です。
「DIYは難しそう」「失敗したらどうしよう」とためらっている方も、まずは窓枠や巾木など、比較的小さな面積の場所からリメイクシートやマスキングテープを使ったDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと、その手軽さと変化に驚き、次のステップへの自信につながるはずです。
自分自身の手で部屋の雰囲気を変える喜びを、ぜひ体験してみてください。