古い引き出し内部が見違える!リメイクシートで簡単DIY事例
古い引き出し内部を手軽にリフレッシュするDIY
長く使っている家具の引き出し。外側はきれいに使っていても、開けてみると内部に汚れやシミ、傷などがついていて、少し気になることはありませんか。毎日目にする場所ではないかもしれませんが、引き出しを開けるたびに「もう少しきれいだったらな」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
大がかりなリフォームは難しくても、引き出しの内部だけなら比較的簡単なDIYで、見違えるほどきれいになります。今回は、手軽なリメイクシートを使って、古い引き出しの内部をリフレッシュした事例をご紹介します。
Beforeの状態
今回の事例で対象となったのは、年季の入ったチェストの引き出しです。長年の使用により、引き出し内部の底板には細かな傷や鉛筆汚れのような跡が複数あり、全体的に薄汚れた印象でした。また、木材の色もくすみが見られ、引き出しを開けるたびに残念な気持ちになる状態でした。
DIYのプロセスとポイント
この引き出し内部をきれいに見せるために選んだのは、手軽に入手できて加工しやすいリメイクシートです。
使用した材料と道具
- 柄付きリメイクシート(引き出しのサイズに合わせて必要な長さ)
- カッターナイフまたはデザインナイフ
- 金属製またはプラスチック製の定規
- ヘラ(スキージー)。代用としてクレジットカードのようなものでも可能
これらの材料と道具は、ホームセンターや100円ショップ、インターネットなどで手軽に揃えることができます。特別な電動工具などは一切不要です。
基本的な手順
- 下準備: 引き出しの中身をすべて取り出し、内部のホコリや汚れをきれいに拭き取ります。表面に油分や大きな凹凸があるとシートが剥がれやすくなるため、しっかり掃除することが重要です。
- 採寸とカット: 引き出しの底板のサイズ(縦・横)を正確に測ります。シートをカットする際は、測ったサイズよりも各辺1〜2cmほど大きめにカットすると、貼り付け時に位置調整がしやすく、端までしっかりとカバーできます。シートの裏面には方眼が印刷されていることが多いので、それを利用すると真っ直ぐカットしやすいでしょう。
- 貼り付け: シートの剥離紙を少しだけ剥がし、引き出しの角に合わせて貼り始めます。少しずつ剥離紙を剥がしながら、ヘラを使って中心から外側に向かって空気を押し出すように丁寧に貼り進めます。一気に剥がさず、焦らずゆっくりと行うのがきれいに仕上げるポイントです。
- 余分な部分のカット: 全体にシートを貼り終えたら、カッターナイフと定規を使って、引き出しの縁に合わせて余分なシートをカットします。カッターの刃は常に新しい状態にしておくと、断面がきれいに仕上がります。
- 最終的な圧着: 再度ヘラを使ってシート全体をしっかりと圧着し、剥がれ防止と表面の空気を完全に抜きます。
初心者・低予算で実現するためのポイント
このDIYは、以下の点で初心者の方や予算を抑えたい方におすすめです。
- 範囲が狭い: 引き出し内部という比較的狭い範囲なので、大掛かりな作業にならず、短時間で完了できます。
- 失敗が目立ちにくい: 万が一、多少シワが入ったり空気が残ったりしても、引き出し内部なので外からは見えず、あまり気になりません。気軽に挑戦しやすい場所と言えます。
- 材料費が安価: リメイクシートは数百円から購入できるものが多く、必要な面積も小さいことが多いため、材料費を非常に安く抑えることができます。
- 道具が少ない: 特殊な道具は必要なく、普段家庭にあるような道具で済む場合が多いです。
苦労した点
比較的簡単なDIYですが、強いて挙げるなら、引き出しの角の部分にシートをきれいに貼り付け、余分な部分をカットする際に、角をぴったりと合わせるのが少し難しく感じられるかもしれません。ここも、焦らず少しずつシートをカットしていくこと、そしてカッターの刃をこまめに取り替えることが成功の鍵となります。
Afterの状態
リメイクシートを貼り終えた引き出し内部は、まるで別の家具のように生まれ変わりました。Beforeにあった汚れや傷は完全に隠れ、選んだシートの柄によって明るく清潔感のある空間になりました。
引き出しを開けるたびに、Beforeのくすんだ印象ではなく、おしゃれな柄が目に飛び込んできます。これにより、引き出しに物をしまう際も、以前より丁寧に使おうという気持ちになるなど、意識の変化も生まれました。また、表面がフラットなシートになったことで、ホコリなども拭き取りやすくなり、お手入れも簡単になりました。
まとめ
古い引き出しの内部は、ついそのままにしてしまいがちな場所かもしれません。しかし、今回ご紹介したようにリメイクシートを使えば、驚くほど手軽に、そして予算を抑えながら、空間の印象を大きく変えることができます。
このDIYは、必要な道具も少なく、失敗しても目立ちにくい場所であるため、「DIYに挑戦してみたいけれど、何から始めて良いか分からない」「失敗するのが怖い」という方に、最初の一歩として特におすすめです。
引き出しを開けるたびに心地よい気持ちになれる、そんな小さなDIYから始めてみてはいかがでしょうか。