古い階段手すりをペイントで簡単DIY！見違えるおしゃれ空間に
古くなった階段手すりが、ペイントで生まれ変わる
家の階段は毎日使う場所ですが、手すりなど細かい部分の古さが気になっている方もいらっしゃるかもしれません。特に木製の手すりは、長年の使用で傷がついたり、色がくすんだりすることがあります。そんな手すりも、少し手を加えるだけで階段空間全体の印象を大きく変えることができます。
今回は、古くなった木製の手すりをペイントでリノベーションした事例をご紹介します。大掛かりな作業は不要で、比較的少ない予算と時間で、見違えるほど明るくおしゃれな空間にすることが可能です。
Before: くすみと傷が気になる古い木製手すり
リノベーション前の手すりは、一般的な木製のものでした。築年数が経ち、表面には細かな傷が増え、全体的に色がくすんで暗い印象です。元々の木の色も落ち着いたトーンでしたが、それが古びた感じを強調していました。
手すりは階段の壁沿いに設置されているため、その色が空間全体の雰囲気に大きく影響します。この事例では、手すりの古さが階段全体を暗く見せ、なんとなく薄暗い、活気のない空間になってしまっていることが課題でした。
DIYのプロセスとポイント
手すりのペイントDIYは、適切な材料を選び、丁寧な下準備と塗装を行うことで、初心者の方でも比較的きれいに仕上げることができます。
使用した主な材料と道具
- 塗料: 木部用の水性塗料。今回は、元の木の色が濃かったため、明るい色を発色させるために、下地の色を隠す力が強いタイプ（高隠蔽性）の白色を選びました。水性塗料は臭いが少なく、乾燥が早いのが特徴です。
- マスキングテープ・養生シート: 塗装しない部分（壁や床、金具など）を保護するために使用します。
- サンドペーパー: 塗装面の軽い研磨に使用。今回は240番程度のものを用意しました。
- ハケ: 細かい部分や角を塗るのに使います。
- ウエス（布）: 汚れを拭き取ったり、ヤスリがけで出た粉を拭いたりするのに使います。
- ゴム手袋: 塗料が手につくのを防ぎます。
基本的な手順
- 清掃: まず、手すり全体のホコリや汚れをしっかりと拭き取ります。洗剤を使う場合は、しっかりとすすぎ、完全に乾燥させます。
- 養生: 塗装しない壁や床、手すりの金具部分などをマスキングテープと養生シートで丁寧に保護します。ここを丁寧に行うことで、後片付けや失敗のリスクがぐっと減ります。
- 下地処理（軽い研磨）: 手すりの表面をサンドペーパーで軽くこすります。こうすることで塗料の乗りが良くなります。古い塗膜が剥がれかけている場合は、その部分を中心に研磨します。ヤスリがけで出た粉は、ウエスでしっかり拭き取ります。
- 塗装: 塗料をよく混ぜ、ハケを使って塗っていきます。一度に厚塗りせず、薄く均一に塗るのがポイントです。塗料が垂れないように注意しながら作業します。
- 乾燥: 塗料のパッケージに記載されている乾燥時間を守ってしっかり乾かします。水性塗料は比較的乾燥が早いです。
- 重ね塗り: 一度塗りでは下地が透ける場合や、よりきれいに仕上げたい場合は、乾燥後に再度塗装を行います。通常、2〜3回重ね塗りすることでムラなくきれいに仕上がります。
- 養生剥がし・片付け: 塗料が完全に乾いたら、マスキングテープと養生シートを丁寧に剥がします。塗料が完全に乾く前に剥がすと、塗料が一緒に剥がれてしまうことがあるので注意が必要です。道具を洗浄し、片付けを行います。
初心者・低予算で実現するためのポイント
- 塗料選び: ホームセンターなどで手軽に入手できる、初心者向けの木部用水性塗料を選びましょう。小さな面積なので、塗料も必要な分だけ少量で購入すれば予算を抑えられます。
- 下地処理は無理なく: 古い塗膜がしっかりしている場合は、大掛かりな剥離作業はせず、軽い研磨と清掃だけでも構いません。プライマー（下塗り材）は、塗料の種類によっては不要なものもありますので、パッケージを確認するか店員さんに相談すると良いでしょう。
- 丁寧な養生が成功の鍵: 塗装そのものよりも、実は養生が仕上がりの質を左右します。壁や床への塗料の付着を防ぐだけでなく、仕上がりのラインもきれいに見えます。
- 慌てず、薄く重ね塗り: 一度で仕上げようとせず、薄く塗って乾燥させ、重ね塗りする方がきれいに仕上がります。塗料の垂れを防ぐためにも重要なポイントです。
苦労した点
カーブしている部分や、手すりを壁に固定している金具の周りは、ハケを使って丁寧に塗る必要があり、少し手間がかかりました。塗料が垂れやすい箇所でもあるため、何度も様子を見ながら作業を進めました。
After: 明るくモダンな印象に変化
ペイントが完了した手すりは、見違えるほどきれいになりました。選んだ明るい白色のおかげで、階段全体が驚くほど明るく、開放的な空間に変わりました。手すりの古びた印象がなくなり、モダンで清潔感のある雰囲気に生まれ変わりました。
Beforeの状態では、暗い手すりが圧迫感を与えていましたが、Afterでは壁の色とも自然になじみ、空間が広く感じられます。触り心地も滑らかになり、毎日使う階段が気持ちの良い場所になりました。
まとめ
階段手すりのペイントDIYは、使う材料も比較的少なく、工程もシンプルなので、DIY初心者の方でも挑戦しやすいリノベーションです。古くなった手すりの色や質感を少し変えるだけで、階段空間だけでなく、家全体の印象まで明るくすることができます。
今回ご紹介した事例のように、一部分だけをDIYするだけでも大きな効果が得られることはたくさんあります。ぜひ、ご自宅の気になる部分から、小さなDIYを始めてみてはいかがでしょうか。きっと、お部屋や家全体の雰囲気が変わり、心地よい空間づくりにつながるはずです。