散らかりがちな洗面台下を見違える!扉と内部を簡単すっきりDIY事例
洗面台下の収納スペースを見違えさせるDIY事例
多くのご家庭で、洗面台の下の収納スペースは日常的に使用するものが集まり、知らず知らずのうちに雑然としてしまいがちな場所ではないでしょうか。洗剤やシャンプーなどの詰め替え、掃除用品、ストック品などが詰め込まれ、どこに何があるか分かりにくくなることもあります。さらに、湿気がこもりやすく、収納の扉や内部の汚れ、傷みが気になる場合もあるかもしれません。
今回ご紹介するDIY事例は、そんな散らかりやすく見た目も諦めがちな洗面台下の収納スペースを、初心者の方でも手軽に取り組める方法で見違えさせた事例です。扉の印象を変え、内部を使いやすく整理することで、洗面所全体の雰囲気まで明るくすっきりさせることができます。
Before:使い勝手が悪く、見た目も残念な洗面台下
DIYを行う前の洗面台下収納は、まさにものが詰め込まれた状態でした。扉を開けても奥のものが見えず、必要なものを探すのに時間がかかります。また、水回りの近くということもあり、湿気による汚れや、以前から付いていた傷も目立ち、見た目にも清潔感がありませんでした。扉自体も古く、洗面所全体の雰囲気をどこか暗くしている要因の一つでした。
DIYのプロセスとポイント:手軽な材料で印象激変
この事例では、主に以下の材料と道具を使用し、手軽に洗面台下を見違えさせています。
主な材料:
- 洗面台扉用リメイクシート: 洗面所の雰囲気に合わせて、清潔感のある明るい色や木目調などを選びます。水回りに強い素材がおすすめです。
- 収納内部用リメイクシート: 内部の壁や床に貼ります。明るい色を選ぶと内部が見やすくなります。防湿・防カビ機能のあるものを選ぶとより安心です。
- プラスチック段ボール(プラダン): 内部の仕切りや、コの字ラックのような簡易棚を作るために使用します。カッターで簡単に加工でき、軽量で水にも強い便利な素材です。
- 突っ張り棒: パイプを避けたスペースに棚板を設置するために使用します。
- 収納ボックス・ケース: 用途やもののサイズに合わせて、引き出しタイプやボックスタイプなどを選びます。
主な道具:
- カッターナイフ、ハサミ
- メジャー、定規
- ヘラ(スキージー):リメイクシートの空気抜きに使用
- ドライバー(必要に応じて):扉を取り外す場合
- 掃除用具:収納内部を綺麗にするために必須です。
DIY手順の概要と工夫:
- 収納内部のものをすべて出す、掃除する: まずは収納内のものをすべて取り出し、内部を丁寧に掃除します。汚れや埃、カビなどがあればしっかり取り除き、乾燥させます。この下準備が仕上がりの綺麗さと清潔感を保つ上で非常に重要です。
- 扉のリメイクシート貼り:
- 扉を外せる場合は外した方が作業しやすいですが、難しい場合は取り付けたまま行っても構いません。
- メジャーで扉のサイズを正確に測ります。
- リメイクシートを少し大きめにカットします。
- シートの台紙を少しずつ剥がしながら、ヘラを使って空気を抜きながら貼り付けていきます。初心者の方は、粘着力が弱めの「貼ってはがせるタイプ」から試すと失敗しにくいかもしれません。角や取っ手部分は丁寧に処理します。
- 収納内部のリメイクシート貼り:
- 内部の壁面や底面にシートを貼ります。複雑な形のパイプ周りは、シートを細かく切ったり、切り込みを入れたりしながら根気強く貼っていきます。パイプそのものに貼る必要はありません。
- ここでもヘラを使って空気をしっかり抜くことで、綺麗に仕上がります。
- 内部収納の工夫(プラダン、突っ張り棒など):
- 掃除用品や洗剤ボトルなど、背の高いものはそのまま置くスペースを確保します。
- ストック品や小物などは、プラダンをカットして簡易的な仕切りや棚を作り、空間を縦に有効活用します。プラダンはカッターで簡単に切れるため、収納スペースの形に合わせて自由に加工できます。
- 排水管などが邪魔で通常の棚が置けない場所に、突っ張り棒を複数本渡して簡易的な棚を作り、その上に軽いものを置くといった工夫も可能です。
- 収納ボックスを活用することで、細かなものを分類し、見た目もすっきりさせることができます。引き出しタイプを使うと奥のものも取り出しやすくなります。
- ものを戻す: 整理したルールに従って、使いやすいようにものを収納場所に戻します。使用頻度の高いものは手前に、ストック品は奥に置くなど配置を工夫します。
初心者・低予算で実現するためのポイント:
- リメイクシートは100円ショップやホームセンター、ネット通販などで手軽に入手できます。様々な種類があるため、予算や好みに合わせて選びやすいです。
- プラダンや突っ張り棒、収納ボックスなども安価なもので十分効果が得られます。
- 扉や内部にシートを貼る作業は、最初から完璧を目指さず、多少の空気やシワは気にしないくらいの気持ちで取り組むと気が楽です。慣れてくればコツがつかめます。
- 一気に全てを変えようとせず、まずは扉だけ、あるいは内部だけなど、小さな範囲から始めてみるのも良いでしょう。
- この事例のように、既存の収納家具をそのまま活かし、シートを貼ったり簡単な仕切りを追加したりするだけで、買い替えよりも大幅に予算を抑えられます。
苦労した点としては、洗面台下の複雑な配管を避けてシートを貼る作業が挙げられます。この部分は完璧を目指すより、見える範囲だけでも綺麗に貼るという割り切りも大切です。また、狭い空間での作業になるため、明るい時間に行ったり、照明を確保したりする工夫も必要でした。
After:すっきりと使いやすく、開けるのが楽しみに
DIY後の洗面台下収納は、見違えるように明るく清潔感のある空間に生まれ変わりました。扉の印象が変わっただけで、洗面所全体の雰囲気が明るくなりました。
収納内部は、貼ったリメイクシートの効果でBeforeよりも断然明るく見通しが良くなっています。プラダンで作った仕切りや突っ張り棒の棚、収納ボックスを組み合わせることで、それぞれのものの定位置が決まり、非常に整理された状態になりました。奥にあったものも取り出しやすくなり、無駄なストックを買ってしまうことも減りそうです。
開けるたびに「すっきりしたな」と感じられるようになり、洗面所を使う際のちょっとしたストレスが解消されました。以前は開けるのが億劫だった場所が、今ではものをしまうのが楽しくなる場所へと変化しています。
まとめ:小さな場所から始めるDIYの楽しさ
洗面台下の収納という、普段はあまり人に見せない場所ですが、そこを綺麗に使いやすくすることは、日々の暮らしの快適さに大きく関わります。この事例は、大掛かりな工事ではなく、リメイクシートや100円ショップでも手に入るようなアイテムを活用するだけで、これほどの変化が得られることを示しています。
DIY初心者の方にとって、まずはこういった小さな場所から挑戦してみるのがおすすめです。狭い範囲であれば材料費も抑えられますし、万が一失敗しても目立ちにくい場所です。一つの場所が綺麗になることで得られる達成感や満足感は、次のDIYへの大きなモチベーションとなるはずです。
あなたのご自宅の洗面台下収納も、少しの工夫で見違える空間になるかもしれません。ぜひこの記事を参考に、DIYへの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。