見違える!スチールラックをおしゃれ収納に変える簡単DIY事例
スチールラックをインテリアに馴染ませるDIY
スチールラックは、組み立てが簡単で丈夫、棚板の位置も自由に調整できるため、収納としてとても便利です。しかし、その無骨な見た目が部屋の雰囲気に合わないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。今回は、そんなスチールラックを手軽なDIYで、お部屋のインテリアに馴染むおしゃれな収納に変身させた事例をご紹介します。特別な工具や技術は必要ありません。誰でも挑戦しやすい方法で、スチールラックが見違えるように変わる様子をご覧ください。
Before:無機質で殺風景なスチールラック
今回DIYを行ったのは、一般的な業務用のスチールラックです。購入した状態そのままのシルバーの柱と網状の棚板で構成されており、収納力は抜群ですが、どうしてもリビングの一角に置くと、その無機質な雰囲気が浮いて見えていました。物が無造作に置かれていると、さらに雑然とした印象を与えてしまいがちです。機能性は気に入っているものの、もう少し温かみのある、部屋全体の雰囲気に調和する見た目にしたいという希望がありました。
DIYのプロセスとポイント
使用した主な材料と道具
- 木材(SPF材など、好みの樹種と厚み)
- 木材保護塗料(ワトコオイル、ブライワックスなど、色はお好みで)または水性塗料
- 紙やすり(中目、細目)
- 刷毛または布
- のこぎり(またはホームセンターのカットサービス)
- メジャー、鉛筆
- 結束バンド、または棚板に固定するための木ねじと電動ドライバー(固定方法による)
基本的な手順の概要
- 採寸: スチールラックの棚板のサイズ(幅、奥行き)と、側面の柱の間のサイズ(高さ、幅)を正確に測ります。今回は棚板の上に木材を置く方法と、側面に板を貼る方法を組み合わせました。
- 木材の準備: 採寸したサイズに合わせて木材をカットします。ホームセンターのカットサービスを利用すると便利です。カットした木材の切り口や表面を紙やすりで軽く研磨し、滑らかにします。
- 塗装: 研磨した木材に塗料を塗ります。ワトコオイルやブライワックスなどのオイルステインを使うと、木材の質感を活かした自然な仕上がりになります。好みに合わせて水性塗料で色を塗ることも可能です。塗料が完全に乾くまでしっかり乾燥させます。
- 取り付け:
- 棚板の上にカット・塗装済みの板を置きます。置くだけでも雰囲気は大きく変わります。
- 側面に板を取り付ける場合は、スチールラックの柱やフレーム部分に沿わせ、結束バンドやL字金具などを使って固定します。今回は結束バンドを使用し、手軽に固定しました。
初心者・低予算で実現するためのポイント
- 木材カットサービス: DIYに慣れていない方にとって、木材を直線に切るのは難しい作業の一つです。ホームセンターのカットサービスを利用すれば、正確なサイズの板を手軽に入手できます(有料の場合が多いですが、時間と労力を節約できます)。
- 塗装材の選択: オイルステインは刷毛や布で手軽に塗れ、ムラになりにくいため初心者におすすめです。乾きも比較的早いです。安価な水性塗料も色数豊富で扱いやすいです。
- 固定方法: 大掛かりな固定は不要です。棚板の上に板を置くだけでも効果がありますし、側面の板も結束バンドを使えば工具なしで取り付けられます。しっかりと固定したい場合は、スチールラックの構造に合わせて、木ねじやL字金具を検討します。今回は結束バンドで十分な安定性が得られました。
- 100円ショップの活用: 100円ショップで手に入るリメイクシートや木目調シートを板の代わりに貼るだけでも、見た目の印象は大きく変えられます。予算をさらに抑えたい場合に有効です。
After:温かみのあるおしゃれな収納空間へ
DIYによって、無機質だったスチールラックが、温かみのあるおしゃれな収納スペースへと見違えました。棚板の上に木材を敷いたことで、置いているものが安定しやすくなっただけでなく、見た目に自然な質感が加わりました。また、側面に板を取り付けたことで、内部が適度に隠され、生活感が軽減されました。
全体の雰囲気が部屋の他の家具とも馴染むようになり、単なる「物を置く場所」から「見せる収納・隠す収納」を兼ね備えた、インテリアの一部として機能するようになりました。以前は少し残念な印象だったコーナーが、お気に入りの雑貨を飾ったり、書籍を並べたりするのにぴったりの空間に変わったことで、部屋全体の居心地も格段に向上しました。手軽なDIYでここまで印象が変わることに、大きな満足感が得られました。
まとめ
スチールラックのDIYは、棚板の上に板を置いたり、側面に簡単なカバーを取り付けたりするだけでも、驚くほど部屋に馴染むおしゃれな収納に変えることができます。今回の事例のように、大掛かりな作業や専門的な技術は一切不要です。ホームセンターのカットサービスや、結束バンドのような手軽な固定具を活用すれば、DIY初心者の方でも失敗を恐れずに挑戦できるはずです。もしお部屋に「なんとなく雰囲気が浮いているな」と感じるスチールラックがあれば、ぜひ今回の事例を参考に、少し手を加えてみてはいかがでしょうか。きっと、その手軽さと変化の大きさに驚かれることでしょう。