見違える!トイレタンクを隠してスッキリおしゃれ空間にする簡単DIY事例
トイレタンクの生活感をオフ!手軽に実現するおしゃれ空間
トイレ空間は、限られたスペースながらも日々の生活に欠かせない場所です。特にトイレタンクは、機能的ながらもその見た目が生活感を出しやすく、空間全体の雰囲気を損ねてしまうことがあります。
今回ご紹介するのは、そんなトイレタンクをDIYで隠し、スッキリと見違えるおしゃれな空間に変えた事例です。大がかりな工事は一切なく、初心者の方でも比較的取り組みやすい方法で実現しています。
Before:むき出しのタンクが気になる空間
リノベーション前のトイレは、一般的なむき出しタイプのトイレタンクが設置されていました。機能としては十分ですが、配管なども見えてしまい、どこか生活感を感じさせる状態でした。
小物を飾るにも、タンクの形状が邪魔になりやすく、殺風景な印象になりがちでした。このタンクの存在感をなくし、もっと居心地の良い空間にしたいという思いが、今回のDIYのきっかけです。
DIYのプロセスとポイント:シンプルな構造と材料で挑戦
この事例では、トイレタンク全体を覆う簡単なカバーを木材で製作しました。特別な工具や技術は不要で、ホームセンターで手に入る材料を中心に進められています。
使用した主な材料
- 薄い木材(厚さ5mm〜9mm程度のベニヤ板やMDF材など)
- 角材(骨組み用)
- ネジ、または木工用ボンド
- 蝶番(タンク上部を開閉式にする場合)
- 取っ手(開閉部分に付ける場合)
- 水性塗料(水回り用、防カビ・防水性のあるものが推奨されます)
- サンドペーパー(目の粗いもの、細かいもの)
使用した主な道具
- メジャー
- 鉛筆
- カッターナイフ(薄板の場合)、またはのこぎり
- ドライバー(電動ドライバーがあると作業が楽になります)
- 定規、差し金
- 刷毛またはローラー
- 保護用のシートや新聞紙
基本的な手順概要
- 採寸と設計: トイレタンク本体や周辺の配管を正確に採寸します。タンクの幅、高さ、奥行きはもちろん、壁からの距離や配管の位置も確認し、カバーのサイズと形状を決めます。上部を開閉式にするか、完全に覆うかなど、使い勝手も考慮して簡単な設計図(手書きで十分です)を作成します。タンク上部の給水管など、メンテナンスのために開閉できる部分を設けるのがおすすめです。
- 材料のカット: 設計図に基づいて、必要なサイズの木材をカットします。薄い板材であればカッターナイフでもカット可能ですが、厚みがある場合はのこぎりを使用します。ホームセンターで採寸通りにカットしてもらうと、自宅での作業が格段に楽になります。
- 組み立て: カットした木材を組み合わせてカバーの形を作ります。簡単なコの字型や箱型であれば、ネジや木工用ボンドで固定します。開閉部分には蝶番を取り付けます。組み立て前に一度仮組みをして、サイズや収まりを確認すると失敗を防げます。
- 研磨と塗装: 組み立てたカバーの表面をサンドペーパーで滑らかに研磨します。特に切り口や角を丁寧に磨くと、仕上がりが美しくなります。その後、ホコリをしっかり拭き取り、塗料で着色します。水回りであるトイレに使用するため、防カビ・防水性のある塗料を選ぶことが重要です。塗料がしっかり乾いたら、必要に応じて重ね塗りをします。
- 設置: 塗料が完全に乾燥したら、完成したカバーをトイレタンクに被せるように設置します。既存の壁や床に固定する必要がない、置くだけの構造にすると、賃貸でも安心して挑戦できます。
初心者でも取り組みやすかったポイント・工夫
- シンプルな構造: 複雑な形状ではなく、直線的なカットと組み立てでできる箱型やコの字型を採用しました。
- 軽量な材料: 薄くて軽い木材を選ぶことで、加工がしやすく、女性でも扱いやすくなっています。
- ホームセンターの活用: 木材のカットサービスを利用することで、自宅でののこぎり作業の手間を省きました。
- 置くだけ設置: 壁に穴を開ける必要がないため、賃貸でも原状回復を気にせず挑戦できました。
- メンテナンスを考慮: タンク上部の蓋の部分は開閉できるように設計し、手洗いやタンク内部の確認が容易にできるように工夫しました。
苦労した点
トイレの形状や配管は家庭によって異なるため、正確な採寸と、それに基づいたカットが最も重要な工程でした。少しのずれが後々影響するため、ここは特に時間をかけて慎重に行いました。また、狭いトイレ空間での組み立て作業は、想像以上に大変なこともありました。
After:スッキリ隠れておしゃれな空間に
DIYで完成したタンクカバーを設置した結果、トイレ空間は劇的に変化しました。むき出しだったタンクや配管が隠れたことで、生活感が一掃され、とてもスッキリとした印象になりました。
カバーの上には、小さな植物やディフューザー、お気に入りの雑貨などを飾れるようになり、殺風景だった空間がおしゃれなディスプレイコーナーに生まれ変わりました。タンクの凹凸がなくなったことで、掃除も格段に楽になりました。
見た目が良くなっただけでなく、トイレに入るたびに気分が明るくなり、居心地の良い空間になったと感じています。
まとめ:身近な場所からDIYの楽しさを体験
今回のトイレタンクカバーDIYは、比較的少ない材料と簡単な工程で、空間の印象を大きく変えることができる良い事例です。採寸やカットなど、DIYの基本的な作業を体験しながら、実用的なアイテムを作り出すことができます。
「DIYに挑戦してみたいけれど、何から始めて良いか分からない」「失敗が怖い」と感じている方も、まずはこういった小さなスペースから始めてみてはいかがでしょうか。身近な場所を少しずつ変化させることで、DIYの楽しさや達成感をきっと感じられるはずです。この事例が、皆さんのDIYへの一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。